私のマウンテンバイクのタイヤをチューブレス化します。
今回は、以下の2つの異なる条件でやってみました。
条件1
・ホイールはFulcrum Red Power HPで、
チューブレスレディではない
・タイヤはMichelinのワイルドグリッパーで、
チューブレスレディ
・チューブレステープ、シーラント、バルブはStan no tubeのものを使用
・
シーラントの量は60mlとした
条件2
・ホイール(リム)はMachのNeoで、
チューブレスレディではない
・タイヤはHachinsonのPython2で、
チューブレスレディではない
・チューブレステープ、シーラントはStan no tubeのものを使用
・バルブはLifelineのものを使用
・
シーラントの量は100mlとした
では実際に行った手順を詳しく説明します。
1. テープを巻く
チューブレステープは結構硬質で、テンションをしっかりかけながら貼らないとしわになります。
今回つかんだコツは、30cmくらい貼ったら指でしっかり押しながら巻いてる方に引っ張ること。
全周巻いてからでは、遅いです。
貼り始めはちょうどバルブホールの反対側にし、
5、6cm重ねてテープはカットしました。
MTBなのでもちろん1周貼りです。
リム幅より1サイズ太めのものを選べば問題ないと思われます。
2. バルブを取り付ける
カッターナイフで十字に穴をあけ、バルブを取り付けます。
指で締める範囲で十分いきつくねじを止めました。
3. この状態でタイヤをつけて膨らませる
この手順はタイヤをなじませる意味でもやってみました。
空気入れを装着し、ポンピングしますが当然膨らみません。
ビードを揉みながらうまくホイールにはめてやります。
ホイールはできれば、垂直に支えるものがあると効率が良いです。
ただし、タイヤに力をかけてはいけませんので立てかけるというよりはリムをひっかけるイメージです。
ちなみにワイルドグリッパーは簡単に装着できました。
Python2はゆるゆるで全然うまくいきませんでしたので、この手順はスキップです。
全周にわたってビードがホイールに乗せます。
軽く乗せたかなーくらいで行けましたので、空気を入れながらビードを揉めばそれなりの位置に来ると思います。
で、全力でポンピングです。
これは1秒に一回くらいの勢いでやりました。
私の場合、数十回で抵抗を感じるようになり、4気圧くらいまで入りました。
当たり前ですが、シーラントが入っていないので空気の漏れる音が聞こえます。
リムの接合面から空気が漏れています。
ここは高級なホイールなら漏れないところですね。
なので、シーラントなしは全く無理ですのでシーラントを入れます。
4. シーラントを入れる
バルブの反対側を一部ホイールから外し、ペットボトルにシーラントを60ml(100ml)入れます。
私は、使用済みの水のペットボトル(300cc、あまりでかいとやりにくい)に60g(100g)の水を入れて、その時の水面のラインにマジックで線を引いて量っています。
ホイールを垂直に立てて、シーラントをタイヤの隙間から入れます。
で、ビードをはめたらそーっとタイヤを回転させます。
意外と簡単にできるので、少なくともマウンテンバイクならスポイトや注射器はいらないと思いました。
全周にいきわたったと感じたら、そっと水平に置きます。
このとき、MTBのホイールはリム端面より膨らんでいるのでこぼれることはありません。
このときPython2では明らかにビードががばがばなのでスタンドを用意して、垂直にする必要がありました。
で3.と同様に全力ポンプします。
しばらくすると、空気が入り始めさっきは漏れていたところからシーラントがにじんできます。
4気圧程度まで空気を入れます。
一晩様子を見ましたが、問題ないようでした。
後輪のチューブレス化完了です!
ひそかにEagleのスプロケついてます。
ワイルドグリッパーの前輪もやってしまいます。
シーラントは後輪と同様に60ml。
なんの問題もなく簡単にチューブレス化できました。
なれると700cにクソ硬いタイヤを入れるよりもはるかに簡単にチューブレス化できました。
ホイールとタイヤの相性がよかっただけなのかはわかりません。
とここまではチューブレスレディのワイルドグリッパーの話。
Python2はワイヤービードのチューブド仕様。
ワイルドグリッパーのように水平置きでは無理でした。
ただしスタンドに立ててやる分には、かなり簡単にチューブレス化できました。
なんとなくシーラントは100ccくらいにしましたが、正直80ccも入れれば十分に感じました。
Python2には当然チューブレスレディの製品もあるので、
新しく買うのであればそちらをお勧めします。
ただ完成車に付属のタイヤを有効に使えたのでよかったです。
(つけるバイクがないのですが)
【
追記:2017/09/30】
Eagle化も完了し、乗ってみました。
前輪、後輪ともに500g程度軽くなりました。
漕ぎ出しの軽さは鈍感な私にも顕著にわかります。
担いでも前後で1kg軽くなっているので、違いが判ります。
ただし、タイヤのせいで、若干のパターンノイズが増えました。
またホイールも響くようになりましたので、全体的に振動が伝わってきます。
ただこれはより硬質なバイクになったと思うと、我慢できるというかそういうもんだと納得もできる範囲です。
Python2はチューブドからチューブレス化したので、乗り比べできます。
確かに抵抗感の無さを感じるようになりました。
またマウンテンバイクのチューブは重いのでこれをなくしたことによる軽量化も無視できません。
チューブレスの本質は低圧で使ったときに発揮されるとは思いますが、
街乗りでも走りに軽快感がでるのは確かだと思います。
またパンクリスクの低下も街乗り派にはうれしいポイントです。