2018年10月19日金曜日

ノーマルクランクのメリットとは

私にとって脚力のある人が使うイメージのあるノーマルクランク。
私も一度ノーマルクランクを買ったことはある。
ただ勾配の多いところに住んでいるのもあって、ノーマルだと勾配のきついところで疲れる気がするので、今はすべてコンパクトクランクを使っている。

2台のロードバイクは両方コンパクトクランクだし、グラベルロードもコンパクトクランク。
ただグラベルロードは走破性を重視し11-32Tというワイドレイシオなカセットを入れている。

ところで私的にはコンパクトクランクのメリットは、「軽いこと」だと思っている。

例えば、私はコンパクトクランクと11-25Tというギヤ比のカセットを使っている。
これなら大体一桁後半~10%くらいまでの500mくらいの短い坂は楽 に登れる
(いや全然楽ではないのだが、脚力を極力使わず、上った後に足にこないという程度)。
距離が短くてもこれ以上の勾配や、長い坂はペースを落とすなど工夫しないときつい。

このギヤ比をインナー39Tのノーマルクランクで保つには、
若干重くなる28Tか30Tのカセットが必要。
でこの2者は20g~25g程度の差がある。
(もちろん28Tが重い。)
トップは12Tだと軽すぎるので11Tは必須だ。

39Tも53Tもチェーンリングが34T・50Tと比べて大きいので、その分重い。
30Tなど28T以上を使うと、RDもミドルケージが必要となり重くなる。
またチェーンも3~4コマ分重くなるので、基本的には重くなる。

その差は、50g~60g、もしくはそれを超えるかもしれない。

つまり、貧脚なのにノーマルクランクを使い、
それを補うために大きなカセットを組み合わせると自転車が無駄に重くなる。

なのでコンパクトクランクは軽くできる点でメリットがあるといったわけである。
逆にそれ以外は、デメリットばかりだと思う。
・下りで回りきる
 50T×11Tで、100rpm回して、時速57キロ強。53Tなら時速60.7キロとその差は3キロ以上。
 同じケイデンスで走っていたら1秒につき、1mも話されてしまう。
 しかし私は緩斜面で57km/hも出せないので、この点は割とどうでもよいかも。
・フロントの変速がやりずらい
 落差の違いから、機械的に変速が難しい。
  34T→50Tは16T分の差、39T→53Tは14T分の差
 また、ギヤ比的にも、落差が大きいため使いにくい面が多い。
・駆動抵抗が大きい
 上記の通り重量差は50gとかそんなもの。これは大した差ではない。
 ギアが小さいと、チェーンの曲がりRが小さくなり、駆動抵抗が増すらしい。
 この抵抗は数W~10Wに相当するらしい。
 (本当にこんなにあるか?という気がするが。差ではなく抵抗そのものかも)
 直線しか走らないのであれば大きなメリットになるし、
 多少の登りでも50gのペナルティだけならメリットの方が大きいかもしれない。
 
しかし、貧脚なのにノーマルクランクを使い、
それを補うために大きなカセットを組み合わせるとギア比の間隔が大きくなって、
走りにくい。これも大きなデメリットな気がする。

結論:自分の足次第
結局ノーマルクランクのメリットを享受できるのは健脚を有する者である。
私のような貧客には過ぎたものである。
巡行が55kmを超えるシーンがあるのであれば、
(コンパクトクランクではケイデンス96~97。ノーマルなら90くらい。)
ペダリングのうまさにもよるかもしれないけど、ノーマルクランクはありなのかも。


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