2018年10月19日金曜日

シクロクロス車に25cタイヤを装着すればロードバイクになるのか?

今年の冬に組んだシクロクロスフレームを用いたグラベルロードがすごく良い。
カーボンロードバイクと比べてどうなんだろうということが気になったので考察をしてみる。

極端な話として、このバイクに25c程度のタイヤを履かせた場合、
(ディスク)ロードバイクとそん色ない性能が出るのだろうか。

まず、ジオメトリーに由来する限界。
同じFujiのシクロクロスフレームであるCross 1.1と、
ディスクロードのFuji SL Diskのジオメトリチャートを比較する。
サイズは54(mediun)を想定。

まずはスタックハイト。
Cross SL     差
566    540    -26
26mmほどスタックが高い、またBB dropが4mmほど少ないため、重心が高めになりそうだ。

ステムやコラムスペーサーでハンドルを落とせば割と近い数字にはなりそうではある。
私の場合、ロードバイクでも限界までハンドルを下げているわけではないので大丈夫な範囲ではあるが、すごく下げている人だと厳しいのかもしれない。
私の場合でもステムの変更角度か、スペーサー抜きなど考えねばいけないので
気分によってホイールタイヤだけを変えて、ロードバイク化はというのは難しい。
ステムを変えたりスペーサを抜くのはめんどくさい。

次にホールベース。
クロスは28mm長い。
前後15mmほどずつホイールが遠い。
これは2サイズくらい大きなフレームに乗っているのと似ている。
ハンドリングはずいぶん落ちるはずだが、私のレベルではコーナーリングでタイム差がつくことはないのでまぁ許容範囲か。
これによるスプリント性能や反応性の低下は気になる。
個人的にはFujiのCrossに乗ってもがくと結構機敏に感じるのだが、速度はそんなに出ていないので錯覚かもしれない。

重量差
フォークがかなり重いことを除けば、アルミのディスクロードと重量面でのデメリットはあまりない。
カーボンフレームでリムブレーキなロードバイクと比べると、1.0kgは不利だと思う。
ロードバイクに対して軽いということは絶対にない。

乗り心地
シクロクロスはそれほど長時間乗らないので固いらしい。
レースも1時間とかそんなんなので、快適さより剛性を重視しているらしい。
私は33cのタイヤでしか運用してないので固くて疲れるという印象はないが、
25cなどのタイヤを高圧でを履いた場合はどうなんだろうか。

結論
タイヤホイールセットの交換だけではなく、ハンドル高のセッティングを行う前提であれば
シクロクロスフレームをロードバイクっぽく使うことは可能だろう。

しかし、若干重く、緩慢で、おそらく乗りごこちも悪い。
すべてにおいて下位互換の物が出来上がる気がする。

【実際にやってみたよ】
2019年の初夏にやってみました。
タイヤが劣化してきたので、なんとなくPro One チューブレス(25c)を一時的に履かせてみました。
・若干重く
 これま間違いないです。
・緩慢で
 私の場合、前傾姿勢具合はあまり変わらないセッティングなのですが
 やはり重心が高く、ロードバイクほど機敏な感じはしません。
 また雨などが降った際に急坂でトルクをかけると空転しやすいです。
 なんか知りませんが前荷重になりやすかった。
・乗りごこちも悪い
 Fuji Cross 1.1では別に気になりませんでした。 チューブレスのおかげかも知れません。

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