2018年9月19日水曜日

SRAM NX Eagle

2019年モデルのMTBがこぞってNX Eagleを搭載している。

SRAM NX Eagleはエントリーレベルの1x12スピードコンポーネントとなる。
一つ上級のGX Eagleも十分に安価であり、エントリーレベルには十分であると思っていたが、ここにきてNXも12速化されたことでより12速導入の敷居はさらに下がった。
ここでエントリーレベルといっても本格的に使えるエントリーレベルという意味であり、別に遊戯用ではない。

NX Eagleがユニークな点は、11-50Tというカセットにあると思う。
つまりトップが10Tでないが、XDドライバーが不要であるために、
従来のハブにそのまま取り付けが可能である。

確かに私がGX Eagleを購入した時もホイール、もしくはフリーの交換で対応を検討した。
実際私も、X5→GX Eagleに移行するときにはそこがネックだったが、
NXならそれはない。

GX Eagleに対するペナルティは、
・全体で280gほど重い
・トップが10Tではなく11T
ではないかと思う。個人的にはルックス(GX Eagle比では)は気にならない。
前者はMTBであればそれほど気にはならないのではないかと思う。
というのも、このクラスのコンポーネントを搭載するバイクは、
アルミフレームにReconクラスのフォークが多いと思うので、
完成車重量で12.8kgか12.5kgかの差であろう。
しかしカセットは回転体である。
リムほどは顕著ではないと思うが600g超(公称スペックは615g)のカセットというのは体験したことがないので、どういう風に感じるのかはよくわからない。
ちなみにGX Eagleは450gと比較するとだいぶ軽い。

後者はどうだろうか。
27.5インチで、フラットな路面を走る機会が多いなら気になるかもしれない。
今2x10の人でEagle化を検討していて、さらにフロントは38Tとかに乗っている人だと気になると思う(GX Eagleにする前の私だが)。


29インチならタイヤの外径が大きいので、その影響は緩和される。
29インチの方が相性はよいと思われる。

ちなみにギアは、
GX10-12-14-16-18-21-24-28-32-36-42-50
NX11-13-15-17-19-21-24-28-32-36-42-50
で21Tの前の段差がNXの方が少なく、10Tがいらないならこっちの方がよい。

フロントを34Tにするのもありだが、標準で32で出荷されるので、
チェーンリングは買い足しになる。
ここで無駄にコストをかけているとせっかくのNXのコスパが悪化する。

クランクセットはSRAMの新規格DUBオンリーとなる。
大半の人がBBも購入する必要が出てきてしまうが、BBはそれほど高価じゃないのでおとなしく買ってしまおう。

XDドライバーに交換できるホイールをもっているなら、
カセットのみGX Eagleにして残りをNXを組めば安価に12速化し10Tの恩恵にもあずかれると思う。

値段差にもよるがNX Eagleは買いであると思う。
もしセットではなく単品で買うなら値段差を見て適宜GX Eagleを混ぜるとなお良いと思う。

ちなみに、Sunraceも12速のコンポートを出している。
http://www.sunrace.com/en/products/mz-12-speed

クランクを除いて200€~程度で買えるみたいなので、NXの代わりにこちらもありかもしれない。

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