最近MTBを購入したのだが、選ぶのには多大な苦労を伴った。
そのため私のような初心者の方が少しでも参考にできるように、少しだけまとめてみたいと思う。
規格が多い
タイヤは700C、リアのエンド幅130mmという非常に強いスタンダードが
存在するロードバイクと比べ、MTBは規格が乱立していているように感じる。
タイヤは27.5インチ、29er、26インチ、エンド幅も135mm、142mm、148mmやそれ以上。
またフロントのホイールもエンド幅は100mmだけでなく110mmも存在する。
実際に選ぶのに非常に時間がかかったし、頭も悩ませた。
ジャンルも多い!
ロードバイクにもエンデュランス、オールラウンド、エアロなどというジャンルがあるけど、非常にあいまい。
基本的にどれに乗っても用途はこなせるので、複数台での移動でもまず困らない。
MTBでは極端に言えばXCとDHなど同時に走行することは不可能なほどジャンルだ広い。
なのでMTBの選び方は、実際は何がしたいかという用途により正しいジャンルから選ぶべき。
だが今回は、私のようになんとなく悪路走行がしたいのでMTBが欲しいと思っただけで
具体的な用途はまだわからない方に向けたお話になると思う。
1. ハードテイルかフルサスか?
ハードテイルは後ろにサスペンションが無い構造のMTB、フルサスは前後にサスペンションを備える。
どちらを選ぶか。
私は、高速なダウンヒルや勾配の険しい森の中を走るという用途は考えてなかったので、購入時にはフルサスはほとんど考慮しなかった。
注意点は、ハードテイルが初心者向きというわけではない。
値段が安価なので敷居は低いが、悪路走行性はフルサスに劣るため、同じ道を走るならフルサスの方が楽だと思う。
私は敷居の低さからハードテイルを選んだ。
ハードテイルでも頑張れば、(ロードバイク乗りから見たら)かなりの悪路でも走れる。
フルサスはやはり値段がかなり高いので、違いが判らない初心者は
まずはハードテイルで初めて見るのが吉な気がする。
逆に試乗やレンタルである程度マウンテンバイクに強く興味を持った場合、
フルサスのMTBを最初から狙うのはありだと思う。
フルサスといっても多岐にわたるので、別の記事にまとめる。
2. ホイールサイズ
27.5インチ、29インチ、26インチが主流。
2017年現在では、26インチは主に安物に多い、若しくはかなりファンシーなバイク。
27.5が流行っているサイズ。
私の周りの量販店は27.5が多い。
数年前までは29インチが最もスタンダードだったらしい。
そして2016~2017年ごろからまた流行りだしている。
通販ではよく見るけど店ではあまり見ない。
【追記】2018年になると明らかに、実店舗でも29erが増えた。
私は当初、スピードの出やすい29インチが希望だったが、
店で27.5インチを見て、これでも十分大きなサイズに見えたので27.5インチにした。
短足だしね。
ちなみにMTBにはセミファットと呼ばれる27.5+(29+もある)という太い規格もある。
27.5(29)のフレームとは互換性がない。
27.5インチだと26+という規格が入ることはあるが、27.5+はまずはいらない。
29インチだと27.5+が入ることもあるらしいので、汎用性が高い。
セミファットは値段も高いものが多いので(安いラインが少ない)用途のはっきりしない初心者が買うものではないが、
・見た目がいかつい
ことに魅力を感じているなら、全然悪くない選択肢だ。
別に同グレードの+でないMTBより極端に高いわけではない。
また、タイヤの太さで若干ハードテイルの不利を補えるので、フルサスではなくハードテイルにこだわりたいならアリ。
29インチの方が速度は出るので、ダブルトラック中心なら29インチの方がよい気もします。
(ダブルトラックとは、基本的に自動車が通れるような道で、タイヤの走行跡が2本できる道のことで比較的険しさは中程度まで。シングルトラックは車が通れないので走行跡が1本になり、基本的により険しい。)
3. エンド幅などフレームの規格
MTBの規格は、リアの135mm幅で9mmクイックレバー(QR)や、スルーアクスル(TA)など規格がかなり多い。
フロントもQR、TA(142mm、148mm、157mm)などたくさん。
QRのバイクをスルーアクスルに変更することはできない。
新しいもの好きな私も、はじめはスルーアクスルの車体を探したけど
ただ、割と値段が高く、安くても15万円程度だった。
必要になったら新しいフレームを買えばよいかと思い、
1台目は9mmQRの平凡なバイクにした。
自転車専門店ではなく、スポーツ量販店で買ったというのもQRが多い理由。
【追記】
1年ほど、QRで乗っているけど、あまりデメリットは感じない。
私の中で険しい道で、「・・・フルサスだったら」と思うことはあるけど、
TAだったらと思うことは皆無。
ジャンプしない限りQRの限界は見れない。
でも予算があればTAが完全に上位なのでそちらを勧めるけど。
ただ、初めにコストをかけておきたい派であれば、
初めから上位のフレームを狙えばよいと思います。
4. サスペンション
ここではフロントサスペンションに限って話をする。
安い車種は、SR Suntourやオリジナルのものが多い。
単純にバネが金属のバネなのか空気を利用したバネなのかでかなり重さが違うので、
私は空気を利用したバネが軽くていいと思う。
金属のばねでは2.8kg 、空気のばねでは1.5kg~2.1kg程度。
相当違う。
トラベル量などいろんな要素がありすぎて、正直初心者が用途も決まらないまま選べるものではなさそう。
私の購入したMTBはRockshoxというメーカーのRecon silverというエントリーレベルのサスペンションです。
実際このサスペンションで何が不満になるのかがわかりませんので、しばらくは乗ってみます。
5. コンポーネント
3x7、3x8、3x9、3x10、2x10、2x11、1x10、1x11、1x12と様々な規格があります。
フロント3枚はQファクターが広く却下。
2x10がバランスが良いです。私はこれを選びました。
フロント1枚だと、リアをワイドレンジにする必要がありますが、
シンプルなため流行っているらしいです。
ただ予算内(10万円以内)ではスラムのNX11程度しか選べませんでした。
NXって普通のハブにつくけど、トップが11Tなので街乗りがちょっときつい。
用途がはっきりしてくればNX11もいいと思います。
私のMTBはSramのX5という2x10速のコンポーネントです。
フロント38T-24T、リア11T-36Tです。
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