2016年12月19日月曜日

6.8kgを切るバイクを格安で組む計画④【アッセンブリパーツ】

アッセンブリパーツは、
・ハンドルバー
・ステム
・シートポスト
・サドル
の4点です。

これにバーテープも含まれますが、これは手触りなどの好みでかなり主観的になる上に
あまり重量に差はないので考えません(重量は60gとしてカウントしますけど)。

実はコストダウンのやりやすいところで、完成車は大体程度の低いものを使っています。大体、ハンドル300g、ステム150g、シートポスト300g、サドル300g程度の物が使われているので、合計1050gもあります。
高級なバイクは、ハンドル200g、ステム110g、シートポスト200g、サドル200g程度で
快適性を犠牲にせず340g程度軽くできていると考えられます。
高級バイクの指標は700ggと勝手に決めました。
340gはアルテグラとデュラエースの差より大きいですよ。

アッセンブリパーツの選び方は、なるべくメーカーを統一した方が見た目がよいです。
Vegaは3Tで組まれていたので、Prismaも3Tに統一しました。
今回も3Tで行きたいのですが、結構高価なので無理です。
別に3Tだから軽いわけでもないので。
すでに予算20万円がかなりきつくなっています。

アッセンブリパーツのうちハンドルはコスパが悪いです。
280g程度の製品がすでにかなり安いのですが、200gとなると跳ね上がります。
ただ軽量化の効果は大きめなのでコストをかけたい。

ステムも同様です。
大体どんな製品も140g~150g程度です。
110gにしようとした瞬間値段が跳ね上がります。
軽量化の効果も低いため、ハンドルに合わせたメーカーにすれば問題ないことにします。

シートポストは200gは切っておきたいところです。
安いものは350g以上と重いので、ここはコストをかけたい。

サドルは230g程度なら格安でも達成できます。
200g切ると高くなりやすいです。
あとほとんどがスペック詐欺なので150g切りたければ130g台を謳う製品を狙います。
座り心地やあうあわないはサドルによって結構違うので、同じ予算ないなら重量よりそっちを重視したほうが全うです。
私はうっすいサドルだとすぐにダメになります。
クッションを削って軽くしているサドルは安いというメリットがありますが、
レールやベースをカーボンにして軽くしているサドルの方が高くても快適性はスポイルされませんのでおすすめ。

だまされたと思ってPlanetXでSelcofという聞いたことないメーカーのアッセンブリパーツを一式買いました。
ハンドルはアルミのKP05、ステムもアルミでKA04、シートポストだけカーボンのMC03というモデルをそれぞれ購入です。
身体測定の結果はそれぞれ以下のとおり(カッコ内はスペックとその差)。
ハンドル      301g (260g、+41g)
ステム        142g (110g、+32g)
シートポスト 194g (210g、-16g)

安かったのでだまされたと思って買ったのですがだまされました。
ハンドルの重さをステムでカバーする腹でしたが、ハンドルが+41gと絶望的で、
さらにステムが+32gと追い打ちをかける。
この+73gがどう効くか。


サドルはコンコールを買いました(131g)、ここは頑張った。

アッセンブリパーツで768g。
高級バイクの指標である(勝手に私が決めた)700gは遠いですね。
買い直しも視野に入れてますが、これで行くしかないです。

6.8kgを切るバイクを格安で組む計画③【ドライブトレイン】

フレームとホイールに続いて重要なドライブトレインです。
バイクでは、大体2000~2600gくらいがドライブトレインが占める割合です。
ドライブトレインとは、
・シフター
・フロントディレイラー(FD)
・リアディレイラー(RD)
・クランクセット
・スプロケ
・チェーン
・BB
・ブレーキ
の8点です。

コスパを考えて当然アルテグラにするのがベストです。
重量は嵩みますが、変速性能を考えればこれがベストであることは明白。
デュラエースはとびぬけて高いし、変速性能だけに重きを置くなら105で十分。
でも105を使うと、これだけで2.5kgあるので6.8kg切りが絶望的になります。

でも今回はアルテグラよりもっと軽く、かつ安くします。
まずシフター、FD、RD。
アルテグラは425gあります。105の489gよりだいぶ軽いですが、他社の物はもっと軽いです。
他社ってまぁスラムのことですが...
シマノは性能はいいけど重いってことです。
構造が違うのでここはどうしようもない。

カンパのコンポも軽めなのですが、本当に軽いのは高いです。
Athenaとかはそんなに高くないけど、そんなに軽くもないです。
私の通勤用のアルミロードはカンパの最廉価のVeloceですが、
重量だけはアルテグラ並です。
(アルテグラ並みは過言ですが105よりずっと軽い)
でも通勤用でカンパ使っているので新鮮さもないのでとりあえずパスします。

で本命のスラムです。
スラムはRED→Force→Rival→Apexの順番で左にいくほどグレードが高いです。
アルテグラに相当するのはForceですが、少し高いしコスパは悪いです。
REDは論外に高いのでアウトオブ眼中です。

・シフターはForceかRivalか?
Forceが30g軽く、見た目もよい。だが100ユーロ高い。
→コスパを考えてRivalに。

・FD、RDはForceかRivalか?
重量が同じなので、だいぶ安いRival一択。

・スプロケ・チェーンはシマノにするかスラムにするか?グレードは?
シマノとスラムでは重量面ではそう変わらない?
相性と値段を考えてSramにする。
スプロケは結構違うのでForceグレード、チェーンはrivalグレードで妥協。

・クランク?
Forceのクランクでも結構重い。
Merlin Cycleでまだ売っているレーシングトルクが最もコスパよいけど
コンパクトはないので、なんとなく手持ちのアルテグラにする。
(ほんとはお金を少しでもケチりたかった)
BBは値段差がないのでデュラエース。

・ブレーキ
Rivalは見た目が微妙なのでForceに。
値段差も割と妥当な感じで20g軽いです。

結局以下の構成です。
・シフター → Rival 22
・FD        → Rival 22
・RD        → Rival 22
・クランク  → アルテグラ
・スプロケ  → Force 22
・チェーン  → Rival 22
・BB        → デュラエース
・ブレーキ  → Force
このセットで2170g程度です。
全てアルテグラで通すより120~130g少ない重量です。  

Forceのクランクよりアルテグラの方が軽いので、RivalメインなのにForceだけでそろえるより軽いです。
後日追記:これ間違いでForceの公称スペックはBB込み、アルテグラよりは全然軽い
もう少しお金を出せば、Chorusとかもっと軽いものも狙えます。
この構成はコスパ的には優秀だと思います。

デュラエースとかREDはさらに200g以上軽いので、やはりプロの機材は軽いのもうなずけます。

2016年12月10日土曜日

6.8kgを切るバイクを格安で組む計画②【ホイール】

6.8kgを切る自転車を実現するには、チューブラータイヤにするのが吉です。

チューブラーはリムが軽いし、タイヤ(チューブを含めた総重量)も軽いので、
同じ値段なら1輪あたり100g程度軽くできます。

ですが、今回はクリンチャーでどうにかならないかを考えてみます。
私の見積もりでは、1550g以内のホイールであればペダル込み6.8kgが実現できる見積もりです。
なので1550gを切っている最安のホイールを探します。

候補① Kinesis Racelight (1520g)
ここに書きましたが、このホイールは1643gあります。
別にコスパはいいのですが、スペック詐欺なホイールです。

購入しましたが、却下。
と言いたいところですが、購入してしまったので一応第一候補。

候補② RS80
鉄板!でも少し高い。
もう少しケチりたいところです。
これ以上高級なホイールは格安で組むという制限から排除されます。

候補③ 手組
1500gと極端に軽くなければ手組で十分行けます。
単純に手組ホイールに興味があるので組みたいのもあります。

とりあえず怪しいPlanet Xで怪しいSelcofというブランドのハブを手に入れました。
これが前輪110g、後輪270gと値段の割には軽量。
Ambrosioとかいうブランドでも同じようなものがさらに安く売っています。
これはNovatechという会社が製造しているもののようですね。

これで、軽量スポークを使ってホイールを組んでみることを想定します。
リムは無難にMavic Open Pro(430g)、スポークはケチりつつも軽いサピムのRaser。
ハブが28Hなので、ほっそいスポークでもいいだろうと勝手に思っています(手組したことない人の発想)。
270+110+430*2+(4.6+0.4)*56=1520
リムテープをつけて1550gが実現可能!?
3万円くらいで行けそうです。
でもMavicは重量詐欺だから、たぶん1600gと超えますね。
実測400g以下のリムを探さないと、手組で1500g切りは難しそうです。

ってことでKinesiを使います!(この選択は間違い)

2016年12月9日金曜日

【スペックは詐欺なので注意】Kinesis Race Light、キネシス レースライト【購入レビュー】

たぶんこのブログを読む方は、Kinesis Racelightっていうホイールを検索したんだと思う。
たぶんどっかで記事を読んで1520gって軽い!それで250ユーロ?
チョー安い、チョーコスパいい!
と思われたと想像できる。
というか私がそれなので。 そしてだまされて購入した口。

単刀直入にいうと、糞重い。
いや、糞では無いのだけでもただ重い。
実測は、
前輪 735g
後輪 910g
合計 1645g (スペックでは1520g....)

なので1640g程度のホイールだと思って検討していただきたい。
重いが、別に悪いホイールではない。
250ユーロという値段の中では優秀だと思う。
ただ単に軽いというから買ったので、かなり重くてテンションが下がっただけ。

リムテープは実測17g×2。

正直、 値段の割には軽くて、ハブの回転もよいし値段なりには悪くはないホイールだと思う。
ただ中途半端。もう少し出せばゾンダとか買えちゃうわけで。

どちらかというとハブというよりリムが重いホイールなので、ヒルクライムでの走行感は少なくても軽くない。
ただよく回る。
また割と高さと幅があるので、高速巡行(せいぜい40~45km/h)で短時間巡行するのに不足はない。

28Hだから軽量スポークにしてって夢はあるけど(純正ですでにバッデドスポーク)、
それをやってもこのホイールはリムがごついので、結局乗り味は重いまま。
そもそもリムの幅も太いし、リム高も28mmあるし、
これで1520gを下回るのは絶対無理だろって思う。

分解して各部品の重量を量りたいけど、元の精度以下でしか組みなおせないと思うので躊躇。

Kinesisは梱包もだめだ。
適当にクイックレバーが段ボールの中に入っていたので、箱の中でホイールをヒットしまくり。
説明書など書類も皆無。
箱には、むき出しのホイールとむき出しのクイックレバーとクイックレバーが入っていたと思われる破れたビニール袋だけが入ってた。
フルクラムとかは安いホイールでもホイール自体もちゃんと袋に入っていたし、
付属品は封筒にまとめて入っている。

結論:Kinesisはクソ→値段よりはいい、ただし対応はクソ

6.8kgを切るバイクを格安で組む計画①【フレーム選定】

なんとなく6.8kgという数字を目指したいという漠然な思いから始まったこの計画。
酔狂な計画に20万円も費やす暇人の日記です。

完成車状態で6.8kgを切るには、フォークがフルカーボンであること
フレームが1kgを切っていないとアッセンブリパーツで取り戻すのは厳しいです。
できればフレーム単体では900gは切っていてほしい。

ところが今回フレームに割ける予算は7~9万円。
有名ブランドだと2~5倍は用意しないといけませんので、
海外通販でよいもの(怪しいもの)を探します。

Ribble HF83(デダチャイ、950gらしい)
Planet X Galibier(アルミで999g)
Planet X Maratona
Viner Mutus 0.6 (<900g)
Viner RS4.0 (792g)
Battaglin Hyper (850g)

Ribble HF83は割とカラーが好きだったんですが、
フレーム売りだと値段が高い。
105Mix完成車が850ポンドなのに、フレームが825ポンド。
105コンポはいらないし、それにすら満たないクランク(RS500)もいらない。
ホイールもグレードの低いものなので別にいらない。
その分引いて安くフレームだけ売ってくれと、問い合わせたのですが、
そんなことはできないとのご回答(まぁ当たりまえです)。
Ribbleは2017年を控えて、よいフレームが全然ない。
というかRibbleは完成車売りに完全にシフトしている。

で、Ribbleよりさらに怪しいPlanet Xに行きつきます。
注)別にまっとうなお店です。ただ名前が若干怪しいだけです。

ここは1kgを切るフレームがわんさかあります。
アルミで1kgを切るGalibierとか、なんでもない安っぽいMaratonaとか。
なかでもViner RS4.0は792gと(本当なら)かなり軽いです。
このフレームはPlanet Xではトップエンドですが、定価は999ポンドで売っていますので、極端に高いわけではないですね。
ただ色が気に食わない。マットな黒に蛍光の文字だけで地味。
まぁ最近でもまだマットカラーが人気ですし、おかしいのは私の感覚の方なんでしょう。
まぁでもこれは予算オーバーなので次に。

同じVinerブランドのMitus0.6は結構派手でいい感じ。
Mitusでググると「a.k.a. FM-066」という記述があるので99%中華カーボンです。
2015年に、イギリスのプロチームに供給していたとか書いてあるんで、
別に品は悪くなさそうです。
現時点での値段は610ポンドで、消費税抜きで大体7万円。

フレームは(買うなら)Mitus 0.6に決定。

このフレームのいいところ
・BBがBSAであること
メンテ性では天と地ほどの差。
BB30とかPF30とかのプレスフィットBBのフレームって、
フレーム自体は軽くなるけど重いスリーブを入れるので、結局結構重くなってしまう。
PrismaはPF30で、組む時はアルテグラのクランクで行く予定でした。
100g近いスリーブを入れたうえでデュラエースBBを使うので、
合計で150gをBBに使うことになりそうで??ってなりました。
BSAならすでに重いものが圧入されているようなものなので、フレーム重量が重めに見えてもお得です。

・なんだかんだプロの脚力に耐えれること
ヤングなチーム、Team Idea2010というチームが2015年(ややこしいな)に使っていたらしい。
グランツールでみるようなチームではないけど、素人と比べれば雲の上の人が使うフレームってだけでまぁこれでいいかという気分になる。

2016年12月4日日曜日

6.8kgを切るバイクを格安で組む計画⓪【導入と構想】

つい最近Prismaを組んでみて、軽くなることを期待したのですが結果8.1kg(ペダル込み)でした。
私のPrismaは特に軽いホイールなど軽量パーツを導入したわけでもないし、
フレームセット自体も重いので仕方ありません。
(じゃあなぜ軽くなることを期待したし...)

ところで、プロの使っているロードバイクは6.8kgを”余裕で”切るそうです。

Prismaで6.8kgを切るには、軽量チューブラーホイールに変更して
ハンドル・シートポスト・ステムをカーボン製に置き換え、
そのうえでペダルも軽量なものに変更に変更しなければ無理です。
そうなると結構コスパが悪くなりますし、所詮は入門向けフレームなので、
アッセンブリパーツに比べて見劣りします。
(注:乗ってみるとPrismaはかなり良いので、別に高価なパーツをつけてもいい気がします)

それでもプロ向けの機材と比べれば安価で6.8kgは切れますが、
重量以上にほかの部分での差があるんだと思います。

そうはいっても6.8kgという明確な数字がある以上、それを切りたくなるのが人情です。
前回組んだPrismaはそれなりに完成度が高いのでこれはこれで置いておいて、
いっそ一から軽さを重視して新しく組直す妄想を始めます。

105仕様のVegaをベースにしてもいいのですが、 105で不満はありませんし
とりあえずこれもこのまま。

目標:ペダル込み6.8kgを切るロードバイクを格安で組む、ただし普通に常用できる耐久性を備える。予算もトータルで20万円を切るようにします。


① フレーム 7~9万 [ 6.8kgを切るバイクを格安で組む計画①【フレーム選定】]
② ホイール 3~4万 [ 6.8kgを切るバイクを格安で組む計画②【ホイール】]
③ ドライブトレイン 5~6万 [ 6.8kgを切るバイクを格安で組む計画③【ドライブトレイン】]
④ アッセンブリパーツ 2~3万 [ 6.8kgを切るバイクを格安で組む計画④【アッセンブリパーツ】]
⑤ タイヤ 1万 [ 6.8kgを切るバイクを格安で組む計画⑤【タイヤ】]
⑥ 完成 [ 6.8kgを切るバイクを格安で組む計画⑥【完成】]
⑦ 反省 [ 6.8kgを切るバイクを格安で組む計画⑦【反省】]
⑧ 野望 [ 6.8kgを切るバイクを格安で組む計画⑧【野望】]