フレームセットでの購入なのでパーツは自由に選べるという利点がある。
Cross 1.1のブレーキはもちろんディスクブレーキ。
ディスクブレーキをデュアルコントロールレバーで引く場合、
①ロード対応の機械式ディスクキャリパーを普通のSTIで引く
若しくは、
②専用のSTIで油圧式キャリパーを引く
という2通りがある。
・油圧は?
油圧のSTIは重いという認識がある。
最新のR9120ないしR8020シリーズの油圧式STIは、
従来の物より大幅に軽量化されてはいるのだが、貧乏人に買える代物ではない(涙)。
旧式のST-RS685、ST-RS505などならば、レバーとキャリパーのセットで50000円程度で見つかる。
STI込みでこの値段であることを思うと、そこまで高価ではない。
ただしこれら旧式のSTIは激重。
STIだけで660g~700gと機械式STIより200g以上重たい。
正直ハンドル周りが重たいのはうれしくない。
この点がネガティブな要素となり、
より安価であるシンプルな機械式に魅力を感じる。
・機械式にするならば?
今回は、
- Avid BB7
- TRP Spyre
- シマノ
TRP Spyreのみ両側からパッドを押し付ける構造。
他は、片側のピストンのみが動く構造。
しかし効きが一番良いと評判なのはAvid BB7。
シマノはフラットマウントのキャリパーもあるのだが、機械式だとBR-RS305というキャリパーになる。
これはSORAグレードらしく11速のコンポと組み合わせるのは微妙な気がする。
ポストマウントならシクロクロス向けのCXというシリーズもあるが、割高なので却下。
せっかくなのでフラットマウントのあるTRP Spyreかなと思っていのだが、
BB7 Road Sが安かったので購入してしまった。
悪い癖で在庫が2個しかなかったので慌ててぽちっとしてしまった。
検討の結果:BB7 Road Sを購入。
前後セット、Avidの純正ローター込みでの購入。
届いたAvid BB7 Road Sの箱。
普通の何の変哲もない箱。Road SLだと違うのだろうか?
BB7 Road Sの重量は、キャリパー 178g
ねじ 23g
変換アダプター 15g (これは使わない)。
14mmのローターは82gしかない。
これが大誤算で、16mmローターのはずが140mmローターが届いたこと。
140mm使ったことはもちろんないけど、同じフレームを使うFuji 1.7が純正で160mmなので、それより小さい140mmだと制動力的に不安。
それ以上に変換アダプター等を見切り発車して発注したため、160mmじゃないと取り付けできません。
購入した店に問い合わせると、 160mmのローター付属のパッケージの在庫がないため交換はできず返品になるとのこと。
もしくはBB7 Road(Sなし)になら交換できるとのこと。
グレードの低いものに交換してもらうのも嫌なので妥協することに。
そして結局SM-RT54というシマノの安めのローターを追加で購入。
これはスペック上ですでに160g弱。
とはいえシマノのSM-RTAD05というアダプターは55g強あるので、トータルの重量はそれほど劣らない感じではある。
でもやっぱりこんなアダプターは使わないで、6ボルトのハブのホイールに合わせた方がエレガントだと思う。
今回の買い物は少し判断を誤ったな。
後悔の念が消せず
慌ててアダプターを発注せずに、物を見てからでもよかった。
現状ですでに、
・ AvidのHS1ローター(140mm)が2枚
・シマノの6ボルト⇒センターロック変換アダプター2枚
が無駄に。
5000~7000円以上の損失をした気分。
そして、フラットマウントアダプタに付属のねじが短すぎて用をなさない。
やはり経験のないディスクブレーキ車を組むのは少し大変!
知識もねじなどの小物もないので。
制動力に関して
ドライでの制動力はリムブレーキでも不満は出ないので、重要なのはむしろタッチの感覚と引きの軽さ。
引きの軽さを出すためには、割とシビアにパッドの位置を調整する必要を感じる。
しかしあまり詰めると若干のシュータッチが気になるので、パッド位置は最適値より少し戻している。
軽いかといわれるとわからない。
ブラケットポジションでの急制動は全然できないし、タッチもそれほど良く感じないので長い下りなどは下ハンで過ごしている。
タッチがあいまいなので60km/h程度からの制動で、ガツンといきなりかけるのをためらってしまう。
ここら辺は腕の問題が大きいが、パッドやローターのグレードも影響しているかもしれない。
いぜれにせよ絶対な制動力という意味では先にタイヤが値を上げるのでブレーキの限界はまだ見えない。
ウェットでの制動は、最初の数mで制動力が弱い。
摩擦でローターの表面が乾けば、リムブレーキとは比べるべくもない。