2018年2月2日金曜日

Panaracer GravelKing Mudのインプレッション

Fuji cross 1.1を組んだ際のタイヤチョイスの記録。

【導入】
タイヤはほかのコンポーネントより相対的に値段が低く、
また選択肢もかなり多いので悩む。

自転車において地面と接する唯一のパーツはタイヤである。
グリップ・抵抗・乗り心地など、こういった数字に表れない性能が実は最も大切なのかもしれない。

私は軽量化厨なので、変なところにお金をかける習性がある。
そんな私でもバイクを一から組む場合、すこし多めにコストをかけてもいいとほかの人にも言えるコンポーネントがタイヤ。

例えば、練習用の2000円強のタイヤではなく5000円のタイヤにすると、高いホイールを買うよりはるかに良いコスパでバイク全体をグレードアップできる。
1000円のタイヤでもものによっては走るが、やはり高いタイヤにはそれなりの良さがある。

その視点で見るとFujiの完成車は、割とよいタイヤを使ってることが目に付く。
なんだかいいメーカーな気がする。
例えば、FujiのcrossシリーズはChallenge Grifo Plusというそれなりの物を使っている。
今回はフレームから組んでいるので、これより劣るものは使いたくないなと。

かつ何かいいものか、面白い目新しいモノが欲しいと漠然と思った。
要するにミーハー根性。

ハッチンソンファンだから、グラベルロードを組む時はBlack Mamba CXを使いたいと思っていたが、別にこれ自体は新しいものでもない。
Tubeless仕様があるのでそちらに行きたいが、重い。
軽量化という不毛の病に侵されているため、ちょっと選択肢から除外。

そういえばパナレーサーからGravelKing SKというタイヤが出ている。
これはみんな知っている。
ロード用に購入しておいたGK SK 26c

SKはSemi knobか何かの略で、1mmか2mmの低いノブが付いているのが特徴。
このタイヤは26cという細いサイズが出ていて、実は通勤ロードに装着するために入手済み。 
このSKには、32cとかのサイズもあるのでいったん候補に挙がる。
しかし本音を言えばもう少しがっつりしたブロックパターンが欲しい。

と思ってたところ変なのを見つけた。
パナレーサーの海外のサイトを見ていたら、GravelKing Mudという商品を発見(即購入)。

2本で594gとサイズの割に軽量。

MUDの文字


SKとは違いもろブロックパターンのタイヤ。
32cで300gという軽量さ。(もちろん市場にはもっと軽いものもある)
35cは360g。
このGravelKing Mudという商品だが、2017年に発売した新作らしく、
日本語のパナレーサーの商品ラインナップにはまだ情報が入ってない。
外国語ではReviewが見つかるのでパチモノではない。

レビューもほとんどないし、なんだか不安だった。
私が買ったのは32c。
実測重量は594g/2本とパナレーサーは正直なスペックを乗せるメーカーだと思う。

このタイヤはチューブタイプ(しかない)だが、チューブレス運用する。
ここのページがGravelKing Mudに関して少し解説している。
パターンは同社のシクロクロスレース用に似ているそうだが、レース用ではなく、
あくまでグラベル走行用に開発されたタイヤだそう。

【レビュー】
チューブレス化のしやすさ
このタイヤは正式にはチューブド仕様。
試しにシーラントなしでビードを上げてみたが、一応上がった。
ホイール自体の密閉性の問題もあり完全チューブレス運用は無理だったが、
シーラント30cc(というか30g)でばっちりチューブレス化できた。
サイドからの漏れや、どこからかわからない微小な漏れがあったけど、
試走したりして衝撃を与えているうちにシーラントがいきわたり安定化。

 【8か月1000km乗った段階での追記(チューブレス化)
 鋭角な地面に突っ込んだ際にパンクした。
 3mmくらいのカットだったが、シーラントをケチりすぎたせいかシーラント
 では防ぎきれずに空気が抜けてしまった。
 チューブレス用のパンク修理キットで修理して問題なく直った。
 また、空気抜けが激しくなってきた。
 シーラントを水で薄めた液体(シーラント水)を注いでみると、
 タイヤの側面からまんべんなくシーラント水がにじむ。
 細かい巣穴がたくさんあるんだと思う。
 以下の作業を行うことでシーラント水を巣穴に充填させ抜けは低減した。
 ・高圧にする(目安は6気圧)
 ・タイヤを回し、巣穴からシーラントが漏れてくるのを確認
 ・4回くらい繰り返す(この段階で最初の30mlはもうなくなったと思う)
 ・最後にまともなシーラントを追加

取り付け注意
回転方向に指定があり、前後で逆になるパターン。MTBではよくあるやつ。
しかし刻印が見にくいというかほとんど見えないため、最初気が付かず。
最大空気圧の表記を探しているときに見つけて、その時にはすでにシーラントを流し込んだ後だったので焦った。
運よく前後ともに正しい向きで装着していた。単なるラッキー。

・オンロードでの印象
当たり前だが、やはりノブ付のタイヤなので、スリックタイヤのようなソリッド感はない。
ブレーキ時のグリップはしっかり。
ロックさせても滑りがスリックほどはなく地面にしっかりかみついている感じがある。
安心感が強い。
思ったのがこのタイヤ細かい砂利をかなり吐き上げる。
フレームに傷がつきそう。
MTBもノブタイヤだとは思うのだが、こういう砂利の巻き上げは気にならなかった。何が違うのだろう?

・草原の走行性
草原は全く問題ない。よくグリップする。
またタイヤも軽いので、妙に足が重く感じることもなくがつがつ登れる。
これがMTBタイヤだと上るきかなり軽いギヤを選ぶ必要がある。

・砂利道の走行性能
グラベルタイヤなので当然砂利道は走りやすい。
私の生活環境だと砂利道を走る必然性はないのだが、
なぜか道をそれて砂利道を走りたくなる。

【追記】
・耐久性
たったの500㎞程度の走行で後輪のノブがもう1mmくらいになった。
原因は、いろいろありそうだ。
・意味のない急ブレーキでノブを削った
・アスファルト路面の走行ばかり
・空気圧低めで走っている
・私がデブのため重さに音を上げている

せっかくのノブ付きタイヤを舗装路面で使うのはもったいなく感じる。最近グラベルロードは流行っているが、普段舗装路面で通勤で併用するなら、
考え物だと思った。
ちなみにSKもノブはすぐなくなる。

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