2017年7月19日水曜日

アルミハードテイルでMTBデビュー【と変遷の記録】

悪路を走ってみたいという気持ちもあったけど、
単にマウンテンバイクは速度が抑制される割に運動量が高いのでトレーニングの意味で乗ってみたくなりました。
例えば、ロードバイクだと通勤の距離(往復2km以下)ではいまいち運動した感じにならない。
また家の近くには草原が多いので、MTBならそこも走ることができます。



MTB買ったことがない完全に初心者なので、近所の自転車屋とスポーツショップをめぐって物色し、
値段の面と見た目などで一番バランスのよさそうなものを買いました。


ちょうどセールの時期なので上記写真のモデルの色違い(年式違い?)を購入しました。
定価は、少し高いけど入門向けMTBとしては悪くないと判断。

下がトレイルランに出かけた時の写真。
黒系で地味⤵。
青がよかったけど、結構な値段さがあったので妥協。



一応事前にMTBについてはいろいろ調べて、
・ホイールの固定はスルーアクスルの方がよいとか、
・フロントはシングルの方がよいとか、
いう情報が頭にあったのですが、条件に合うようなバイクは2000ユーロくらいする。
正直そこまで出す気も、ハードな走りをする気もないので、今回はQRで妥協した。

で買ったのはVarioというメーカー・ブランドのDiablo (1?)という車種。
ホームページが存在せず詳細は上記商品カタログの写真のみ。

Varioってのは、昔存在したMTBブランドのようですが今は消滅し、
大手スポーツ用品チェーンに買収されたプライベートブランドみたいなものです。

ただ、プライベートブランドとはいえ比較的上位の車種にのみ使うブランドのようです。

この車種は27.5インチ、Rockshox Recon Silver、前後9mmQR、Sram X5 (2x10速)、油圧ディスクブレーキって感じです。
よくある12万円くらいのMTBの典型的な構成。

私の購入した値段は夏のセールで630ユーロでした。

これより一個下位のモデル(そうなるとVarioではなく下位のブランドになる)も迷いました。
というのはそちらはSram NX11の構成です。
値段も下位モデルなのとかつセールの割引額の違いで500ユーロくらいでした。
でも公称重量が14.0kgと、Vairoより(フロントシングルにも関わらず)1kgも重い点。
フロントブレーキの径が小さく、コラムもストレート(テーパードではないという意味)だし、
ショックもXC30とReconと比べて一つグレードの低いものでした。
 
サドルやシートポスト、細かいパーツの質感なんかも低いので、
総合で見てこちらのVario Diableを選びました。
Varioはもう1ランク上の車種でも同じフレームを使っているので、
気に入ればカスタムしてもよいと思ったのもあります。
 

あとあとよく検討すると、NX11は11-42Tというレンジのカセットを使うので私の用途では
すこし高速側が足りません。
なのでNX11はパスしてよかったと思います。

初期インプレ
Diabloなんていうこんなマイナー車種のインプレではなく、
あくまで27.5インチのエントリーレベルのMTBはどんなものなのかという目線です。
アルミハードテイルにRockShox Reconで650Bの2.1インチタイヤ +2x10ドライトレイン(デオーレ)という組み合わせは典型的な気がしますし。

・重さ
ロードバイク乗りの増車なので重量は気になるところです。
カタログ上は13kgですが、ライト類・ペダル・ボトルケージをつけうると14kg弱あります。
きっとカタログでは少しサバ読んでいるんですね。

14kgもあると階段の登り下りがきついです。毎日はやってられない。
ロードバイクは室内保管ですが、こいつはアパートの半地下の物置のようなところに保管しています。
エレベーターやガレージがある人には無関係な話です。

乗り心地
意外ににサドルの突き上げが気になります。
特にあれたアスファルト路面では気になる振動を伝えてきます。
林道などではそもそもあまり緩衝を感じないので、逆に気になりません。

荒地では後輪がグリップしてくれないのをわずかに感じますが、
まだそここまでハードには乗ってないので問題はありません。

ロードバイクとのポジションの違いから2,3週間くらいはすぐに
(それこそ10㎞とかの短距離で)
腰に痛みが出ましたがしばらくしたら出なくなりました。

オンロードの走り(平坦区間)
足つきが悪くロードバイクより2cmサドルを下げているのですが、やはりペダリングでやりづらさを感じます。やっぱり戻そうかな。
タイヤの太さから思っていたほど抵抗を感じず、(無風であれば)35km/hくらいでの巡行もできそうです。
ギヤ比が軽すぎるのもありますがロードバイクよりは3~6km/hくらい落ちる気がします。

通勤路にある若干のくだり区間1kmでは、ロードバイクでは平均45km/hを超えますが、
MTBだとピークがそれくらいです。

オンロードの走り(登り区間)
反応が鈍く速度の上げ下げができないので、坂に入る前に適切な速度で入り速度を維持しながら走る必要があります。
いったん失速すると取り戻せないので、失速しないようにペース配分を考えて走るようになりました。
ロードバイクよりそういうことが顕著になって見えてきた気がします。
逆に今までロードバイクでは反応の良さでごまかしていた部分があるんだと思います。


フロントサスが動かないように意識すると、効率よくペダルに力を伝えれる気がしますが長時間は続きません。
サスをロックしても、バイクを振るたびに失速を感じるので回さないダンシングだと効果が薄い気がします...

・農道や草原
安定しています。
クロスバイクでは走れない程度の農道くらいならハードテイルMTBでも余るくらいです。

平坦でも道が悪いと抵抗が強いのでエクササイズにもちょうどよいと感じます。
こういう農道といか草原の斜度でいうと35%と超える土手みたいなのを、
漕いで上るにはフロント24リア36が要ります。

・ブレーキ
かなり気になっていたのがブレーキの性能。
太いタイヤのおかげで、180mmローターのディスクブレーキの制動力を受け止めてしっかり止まれます。
ただパニックブレーキ的に握ると、前サスが沈んで荷重が前になるので
後輪がロックしやすいという現象がわかりやすいです。
なのでしっかり後輪に荷重をかける乗り方が自然とできます。

・雨の中
ロードバイクとは雲泥の差です。
特に下りのブレーキは快適です。
道を走る分にはほとんど不満がありません。


・まとめ
通勤でロードバイクを使ってた人が絶対的な運動量を求めてMTBに乗っている。
コミューターとしての効率はロードバイクやクロスバイクに負けますが、
通勤でもトレーニングしたいならよいと思います。

同じ人がのると舗装路ではロードバイクにかないません。
比較するとどの区間も有意に遅いです。

長距離は疲れが出やすく 差が開く気がしますが、短距離なら思ってたより早く走れる。


改造の変遷【2018年11月まで】
フレーム:そのまま
2018年11月 フロントフォーク: Rockshox recon⇒: Rockshox reba
2017年9月   ホイール:Mach1⇒Fulcrum Red Power HP
2017年9月   タイヤ:Hutchinson Python 2 ⇒Michelin Wild Grip'r
2017年9月   ドライブトレイン:Sram X5⇒Sram GX Eagle
2017年9月   ハンドル:オリジナル⇒Funn Flame
2018年9月   グリップ:オリジナル⇒Funn

残るオリジナルの部分は、BB、ヘッドセット、ステム、ブレーキ、シートポスト、サドル。
あと、ドロッパーポストと軽量目なMTBサドル、短めのステムの導入は考えている。